4月上旬、熊本市東部のハウスでは、エースピーマンの収穫真っ最中。中山さん一家は、まずは吉川浩司さん(23歳)ご自慢のピーマンをいただくことになりました。
「わあ大きい!」初めてエースピーマンを見た中山萌ちゃんは大はしゃぎ。テーブルに並ぶピーマン料理にも興味津々です。
中山さん一家のために浩司さんのお母さんが作ったオードブルは、生ピーマンを使ったもの。中山人実さんは、「とてもジューシー」と、びっくり。
大人のこぶし大ほどに成長する実は、肉厚でほんのり甘みがある食感を生かして、生で食べてもおいしいのが特徴。この品種を栽培しているのは、国内でも熊本市東部の19戸のみという希少なピーマンなのです。
浩司さんはこのピーマンを家族3人で栽培しています。27年前にエースピーマンの栽培を始め、昨年の県農業コンクールの経営部門で表彰を受けたお父さん。高校でピーマン料理の手ほどきをするなど、エースピーマンの広報活動に一生懸命なお母さん。そして、消費者のニーズに応えようと、新しい取り組みに積極的な浩司さんです。
さて、試食の後にハウスを訪ねた創太くんと萌ちゃんは「広いね! 」「さっき食べたのはこれくらいだった? 」と大喜び。浩司さんのハウスは4連棟と6連棟の合計55アール。縦75メートル、横48メートルの6連棟ハウス内は一面の緑色です。
栽培している苗は約6000本。11月下旬から翌年の6月まで続く収穫期には、1本の苗から170個ほどを1つずつハサミを使って手作業で収穫します。なんとその数、約102万個! 加えて、1つの苗に4本の枝を残す“芽かぎ”、枝を糸で上に引っ張る“誘引”など、大きな玉の栽培には手間がかかるのです。
農業大学を卒業後、就農して3年目の浩司さんですが、ハウスに害虫を食べるククメリスカブリダニやタイリクヒメカメムシといった虫を放す、天敵農薬の実験なども意欲的に行っています。「この試みで対象害虫の農薬や殺虫剤は使わなくてよくなりました。消費者は見栄えはもちろん、安全・安心な食べ物を求めています。品質を保ちながら、農薬を減らす方法をもっと考えていかなくては」と、浩司さんは語ります。
「3人でこの大きなハウスを管理するのは大変ですね」と、人実さん。しかし、「家族の頑張りが結果に出るのも農業のいいところ。作業の流れを覚え、自分なりに提案ができるようになってからは仕事が面白くなってきました」と、浩司さん。「若い後継者が育っていて頼もしいですね」と、雄二さんは感心しきりです。
「まだまだ勉強することばかりですよ」と照れながらも、浩司さんは「もっと地元の人に食べてほしい。そのために将来は法人化して、生産量を増やしたいですね」と語ってくれました。 |
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| 吉川さん宅で試食。「フルーツみたいにジューシー」と、エースピーマン料理は大好評 |
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| 収穫をお手伝いした創太くん。広いハウスを見渡して「1個ずつハサミで収穫するのは大変だろうな」 |
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| 創太くんは大のピーマン好き。とれたてをガブリとかじって一言「うまい!」 |
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| 浩司さんとお父さんの喜一郎さん(49歳)、お母さんのくみ子さん(47歳)の家族3人(後方の3人)で、年間60トンを出荷。収穫までの大変さを聞いて、「これからはピーマンを食べる!」と萌ちゃん |
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