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霧深い山間地で育つ 香り高い「みなまた茶」

お茶農家 西本 和代さん(53歳・水俣市)

 約4ヘクタールの茶畑を、夫の武司さんと2人で管理している西本さん。 4月末から6月末までは収穫で忙しい日々が続きますが、 作業が落ち着く時期には、趣味の旅行でリフレッシュしています。

 

先人たちが切り開いた標高600メートルのお茶の里

 

 水俣市の中心部から鹿児島県伊佐市方面へ向かう国道268号を進むこと10キロメートル弱。そこから、細く急な山道に入り、いくつかの集落を通り過ぎると、それまで道の両側を覆っていた高い木立が消えて、突然視界が広がる場所があります。標高約600メートル。一面に広大な茶畑が広がる石飛地区です。

 一帯は昭和8年、南畝(のうねん)氏により開墾され、お茶の栽培が始まった場所。西本和代さんの両親は、福岡県久留米市からこの地に移り住みました。現在、石飛地区の18軒中、9軒がお茶の栽培を行っています。日当たりがよく、広い場所が必要な茶畑を、山間地に作るのは大変な作業。最初は重機もなく、手作業での開墾だったといいます。先人たちの努力の上に今の自分たちの暮らしがあるという思いを、西本さんは言葉の端々に刻みます。

 

高冷地の環境が育む香り高くすっきりした味

 

 水俣市で生産される「みなまた茶」の茶畑は、薄原(すすばる)地区、長崎地区、石飛地区の3カ所にあります。合計すると約70ヘクタールの広さがあり、有機栽培や、特別栽培に力を入れているのが特徴です。また、八十八夜(立春から数えると5月1~3日に当たる)より11日早い七十七夜に「七十七夜献茶祭」のイベントを行うなど、温暖な気候を利用した早出しの産地としてもアピールしています。

 3地区は、いずれも水俣市の中心部から車で20~30分の山間地ですが、石飛地区はその中でも一番標高が高いエリア。どうしても、出荷の時期が他よりも遅くなってしまいます。今年、西本さんが一番茶を摘み始めたのは4月26日でした。

 「お茶は入札で価格が決まるので、出荷時期が遅くなる高冷地はどうしても不利になります。でも、ゆっくり成長する分、香りが高く、すっきりした味わいになるのが特長です。味には自信を持っていますので、ぜひ飲んでみてください」と話します。標高が高く、一日の寒暖差が大きいことは、おいしいお茶ができる大きな要因です。加えて、霧が多いのもお茶にはいいのだとか。

 「この辺りは深い谷場になっているので、谷川から湧くように霧が発生し、まるで魔法をかけるように広がっていきます。何度見ても飽きない、不思議な光景です」

 

趣味の旅行で気分転換 「若い人にお茶の魅力を」

 

 収穫の時期は午前中に収穫作業を行い、午後は工場へ。生葉を蒸して、もんで、乾燥させる一連の工程は夫の武司さんが行い、西本さんは仕上げ作業を手伝います。

 緑茶は、製造工程や使用する部位によって多くの種類に分かれますが、荒茶製造工程で茶葉の形を丸い勾玉(まがたま)状に整形したものを「蒸し製玉緑茶」と呼びます。別名を「ぐり茶」。この製法も、みなまた茶の特長の一つで、渋みを抑えてお茶本来の味を引き出すことができます。

 4月末から5月上旬までが一番茶の収穫時期。二番茶は6月10日頃から20日くらいまで収穫を行います。一年で一番忙しい時期ですが、おいしい新茶を飲んでもらえる時期でもあり、西本さんは作業に集中します。この作業がひと段落すると、趣味の旅行に出掛けます。平均すると、年2回ほどだとか。

 「津奈木町に住む妹と、よく旅行に出掛けます。九州内はほぼ行き尽くしました(笑)。東北や東京などへのツアーに参加したりもします。長く家を空けるわけにもいかないので、せいぜい2泊3日がいいところ。それでもいい気分転換になりますし、楽しければ楽しい分だけ、また頑張ろうという気になります」

 現在、「ぐりぐり園」という任意組合を作り、オリジナルブランドのお茶の製造・販売も行っている西本さん。急須でいれるお茶の文化を発信するため、積極的に試飲会を行った結果、今年1月に開催された「第55回熊本県農業コンクール」では、「食と農部門」の優良賞を受賞しました。

 若い世代のお茶離れが進む今。「これからは、お茶だけではなく、例えばおせんべいとお茶をセットにしたギフトとか、他業種の人ともコラボしていきたい」と目を輝かせます。

 

 


新芽の収穫が終わった後は、茶木の剪(せん)定や刈り込み、裾刈りなどが主な仕事


島原城でお父さん、妹さんと旅行を楽しむ和代さん(右端)


冬の間に蓄えられた成分がたくさん詰まったお茶の新芽


日当たりがよく、広々とした茶畑。天気がいい日は八代海も見渡せます

 

 

 

 

 

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お茶をおいしくいれるポイント

 

1.沸騰させたお湯を湯飲みに移して70~80度に冷ます。
2.1人分5gを目安に、急須に茶葉を入れ、湯飲みのお湯を注ぐ。
3.約2分待つ。
4.お茶を注ぐ。複数の湯飲みにいれる際は少量ずつ数回に分ける。

 

 

  ※ポイント

 急須から湯飲みにお茶を注ぐ際、最後の一滴が重要。おいしさが凝縮されているので、必ず注ぎ切ってください。また、急須にお湯をいれた時、お湯の中で茶葉が踊るような、大きめの急須を選ぶのがポイント。

 

 

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