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発祥の地で守り育てる 天草ぽんかん

天草ぽんかん農家 野中実さん(30歳・天草市)
温暖な気候に恵まれた天草市は、かんきつ類の栽培が盛んな地域。 就農5年目の野中さんは、「天草ぽんかん」の発祥の地である同市下浦町で、仕事と趣味を上手に切り替え、日々を楽しみながら栽培にいそしんでいます。

 

先祖代々の園地で作る 甘味の強い天草ぽんかん

 

 野中さんの園地がある天草市下浦町は「天草ぽんかん」の発祥の地といわれ、現在も栽培が盛んに行われています。「地域で天草ぽんかんの栽培が始まったのは、およそ90年前だそうです。わが家が栽培を始めたのは60年ほど前で、私の曽祖父と祖父の代と聞いています」と野中さん。

 JA本渡五和柑橘部会に所属する天草ぽんかんの生産者は100人で、平成27年度産の出荷は460トンを見込んでいます。ポンカンはデコポンの親にあたる品種で、ジューシーで甘味があり、皮をむきやすいのが特長です。

 収穫は、11月下旬に始まる早生(わせ)の太田ポンカンから、ヘタの部分が盛り上がっている「高(こう)しょう系」へ。続けて、晩生(おくて)で平たい形の「低(てい)しょう系」へと続き、年内に採り終わります。早生は収穫後すぐに出荷し、その他はしばらく貯蔵した後、3月までの間に選別して出荷しています。下浦町のメーンは「低しょう系」。小ぶりながら他の品種より甘味が強いといわれ、2月に販売のピークを迎えます。

 

「母親を助けたい」と就農 園地整備で品質を高める

 

 野中さんの園地は、母親の寛美さん(63)が中心となって守ってきました。園地内の傾斜はきつく、収穫したポンカンを入れたコンテナは一箱20キロにもなり、運ぶのも重労働。野中さんは、「いずれは後を継ごうと決めていましたが、外の世界も知りたくて…。大学卒業後はいったん企業に就職しました。5年ほど前に、母を楽にしてあげたいという気持ちが強くなって天草に帰り、25歳の時に就農しました」と話します。

 現在、野中さんは寛美さんと叔母の3人で、天草ぽんかんを中心に、デコポンも栽培しています。幼い頃から園地が遊び場だったそうですが、就農当時、かんきつの栽培に関しては分からないことばかり。寛美さんをはじめ、近隣農家やJA職員に指導を受け、一から勉強を始めたそうです。また、高く伸び過ぎた木の枝を切ったり、作業動線を考えながら園内の通路を整えたりと、園地内の整備にも力を入れてきました。高い位置の枝を切ることで、脚立に乗って行う危険な収穫作業が減り、作業効率も上がりました。加えて、日当たりも良くなり、実の品質も高まったと言います。

 「園地での作業が続くとあまり人に会えないのが寂しいですが、開放感は抜群。自然を相手に働く毎日は楽しいです!」と野中さん。特に夏の盛りに行う摘果作業は、大変ながらも冬に実をつける姿をイメージしながら形を整えていくところが好きだと笑顔を見せます。

 

趣味は音楽鑑賞とDJ 仕事に生かすアイデアも

 

 収穫スタートから出荷が終わるまでの期間、休日はほとんどなくなるという野中さん。春から秋にかけての休日は県内外で開催されるライブイベントに出掛けたり、音楽を聴いたりして過ごすことが多いそうです。「日々、新しい曲を選んで聴いています。自分なりに曲のことを“理解できた”と思うまで、何回も聴き込むこともありますよ」と言います。また、友人と集まった時などはDJとして、集めたレコードの中から音楽を流すことも。「自分が選んだ曲を皆に共感してもらえ、その空間と時間を共有できるのが喜び。今後は農業と音楽を結び、共に楽しめるイベントを開くことができれば」と、趣味を仕事に生かすアイデアも披露してくれました。

 「ポンカンは、かんきつ好きな人にとっては人気の高い品種で、食べた人がおいしいと言ってくれることがとてもうれしい。発祥の地で、今後もやれるだけのことを精いっぱいやり続けたいと思っています」と野中さん。最後に、母と叔母の助けになっていることにもやりがいを感じていると、力強く話してくれました。

 

 


2年前に始めたDJは「東京に師匠がいるんです」と野中さん。自ら選んだダンスミュージックで、皆が踊ってくれるとうれしいと笑います。楽器も演奏し、バンドではドラムやベースを担当


野中さんの園地で一番古い木は、祖父が園地を開いた時に植えられた60年前のものだそう。今も実をつけています


収穫後は各生産者が温度管理をして貯蔵。その間に鮮やかなオレンジに色づきます


鳥獣被害を防ぐため、本来は色づく前の青い実を収穫。取材のために1本だけ収穫を延ばしてくれました

 

 

 

 

 

グリーントップ本渡の移動スーパー車
「くるもん」がスタート!

 

 

 

安全・安心をお届けしながら地域の見守り活動の支援、協力も
 1月6日、JA本渡五和グリーントップ本渡の移動スーパー車「くるもん」が営業・販売を始めました。買い物に不便を感じている地域の方々の元へ、グリーントップの新鮮な野菜や魚、肉、卵、総菜をはじめ、生活に必要な商品約700点を載せた販売車が巡回します。同事業は、天草市地域福祉ネットワーク事業協定締結事業所としてJA本渡五和が、地域の方々の安全見守り活動などの支援・協力を行うことで、地域福祉の向上を目的としています。

◆移動スーパー車「くるもん」巡回予定地域
【月・木曜】楠浦・南・鬼池・御領・北
【火・金曜】二江・手野・城河原・下浦・志柿
【水・土曜】宮地岳・枦宇土・亀場・本町

〈問い合わせ〉 JA本渡五和「グリーントップ本渡」 天草市八幡町1‐26 TEL0969(24)1516 FAX 0969(24)1659

 

 


 

天草ぽんかんサラダ

 

 

 

▽材料
天草ぽんかん………2個
キュウリ……………1本
カリフラワー………1/4束
マヨネーズ…………適量
塩……………………適量
<作り方>
1.天草ぽんかんは皮をむき、1房ずつ薄皮をむく。
2.キュウリは千切りにして薄い塩水に漬ける。しんなりとしたら塩水から出し、水気を絞る。
3.カリフラワーはお湯で2分ほどゆで、ザルにあげる。
4.1、2、3をボウルに入れてマヨネーズであえ、塩で味を調える。

 

 

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