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〝夏の宝石〟ブドウを栽培 地域引っ張るリーダー

ブドウ農家 本郷 幸弘さん(45歳・宇城市)

JA熊本うき管内は、県内一の生産量を誇るブドウの産地。主に巨峰、ピオーネ、シャインマスカットが栽培されています。6月末、本郷幸弘さんのビニールハウスでは、宝石のように美しい巨峰の出荷が始まろうとしていました。

 

寒暖差が色付きのカギ 手間と工夫で糖度もアップ

 

 たわわに実ったブドウから漂う甘い香りが、ハウスの中を穏やかに満たしています。緑のカーテンの奥、巨峰の実の色付きを1房ずつ確認する本郷さんの姿がありました。

 本郷さんは農家の3代目で、家族は妻の加奈子さん(39)と長男の大智くん(9カ月)。父親の弘一さん(76)、母親のサツ子さん(73)と、4人でブドウとメロン、ミニトマト、コメを育てています。

 ブドウのビニールハウスは45アール。干拓地で海に近い場所にあります。「松橋地区は25年ほど前には約30軒の農家があったブドウの産地です。水はけの良い土壌は利点ですが、温暖な気候は栽培には不向きなんです」と本郷さん。巨峰は黒に近い濃紫色の果皮が特徴の一つ。果皮は実が成熟する時季に寒暖差が大きいほどよく色付き、高温が続くと十分に着色しません。「梅雨が明けたらビニール被覆を取り外し、ハウス内の温度を下げて、色付きが良く糖度の高い実に育てます」。加えて、ハウス栽培の特徴を生かし出荷を早めることで、市場での存在感を確立したそうです。

 

11カ月間は木のお世話 大粒の実を育てるために

 

 巨峰の出荷は7月上旬~8月のお盆シーズン。約1カ月間の収穫のため、11カ月かけて木の世話をします。

 毎年9月、収穫が終わってすぐ土作りを始め、落葉後の12月ごろから枝の剪定(せんてい)をします。3月に芽吹きの時期を迎えたら、木1本当たりの収穫数を100房に抑えるよう芽かきをします。4月に蕾が付いたら、3分の2ほどの蕾を切り落とし、1房当たり約35粒にそろえます。

 7月中旬、糖度計で18度を超えていることを確認し、部会の役員による食味検査で合格が出たら収穫がスタート。パンッと張りのある実は太陽の光を受けると宝石のようにキラキラと輝きます。1日の収穫量は約1000房。キズや傷みのある粒を取り除いて自ら箱に詰め出荷します。

 

今年の出来はバッチリ! 初めてわが子の口に…

 

 本郷さんはJA熊本うきブドウ部会の松橋支部長も務めています。「ビニールハウスの被覆管理など若手の力が必要な作業は手助けして、高齢化による栽培面積の減少に歯止めをかけたい」。リーダーの一人として、地元の農業のために日夜、心を砕いています。

 趣味は魚釣り。「波間に揺れる浮きの動きを見ているだけで、気分転換になります」と、リールのコレクションを前に楽しそうに話します。しかし、「最近はあまり釣りに行っていません」とも。その理由は、昨年生まれた大智くんの存在です。「今は少しでも時間が取れると息子の相手ばかり」と目尻を下げます。

 大智くんの誕生を機に、シャインマスカットの栽培も始めました。今年、生まれて初めてブドウを口にすることになる大智くんの反応を、家族で楽しみにしています。本郷さんは「出来はバッチリ!」と自信満々の様子で、大智くんの頬をいとおしそうになでました。

 

 

 


出荷時期を迎え、仕上げ作業に精を出す本郷さん。収穫直前まで色付きなど房の管理に気を配り、質の高いブドウ作りに努めます


7月中旬にお盆を迎える地域に向け、6月下旬にはハウスの温度を管理し栽培時期を調整。病害虫予防のため1房ごと専用の紙袋をかぶせています


大智くんが保育園に通い始め、加奈子さんも農作業に復帰。「小学校に入学するころには、シャインマスカットがハウスいっぱいに実っているでしょう」


「子どものころから遊びといえば魚釣り。自宅近くの堤防で釣り糸を垂らしたり、牛深まで足を延ばしたりすることもあります」と本郷さん。〝釣った魚は自分でさばく〟が、加奈子さんとのルール

 

 

 

 

 

 

 

JA熊本うき

JA熊本うき管内の農産物がズラリ!
サンサンうきっ子下北店

 

 JA熊本うきの直売所「サンサンうきっ子下北店」には、140平方メートルの店内に巨峰やキュウリなど、約340人の生産者から毎日届く新鮮な農産物が種類豊富に並びます。8月6、7日は三角産の甘夏をシロップ漬けにした缶詰「熊本三角特産 甘夏みかん」のフェアを、9月には開店10周年イベントを開催予定。詳細は電話でお問い合わせください。

【住】熊本市南区富合町榎津54
【電】096(358)6111
【営】9時~17時
【休】火曜


 

ブドウの品種と特徴 品種ごとの特徴を知ろう!

 JA熊本うき管内で栽培されているブドウは主に3品種。いずれも、軸が青々として実が軸から離れておらず、果皮にハリのあるものが新鮮です。

 


 

【ピオーネ】

 実は巨峰よりも大ぶりで、締まった食感。果汁が多く、強い甘味とすっきりした酸味が特長です。種なし処理をしたものはニューピオーネと呼ばれています。果皮は固く、むいて食べます。

 

 

 


 

【シャインマスカット】

 酸味と渋みが少なく、糖度は17~20度と高め。蜜のような甘さが長所です。巨峰とほぼ同じ大きさの実は果汁が多く、豊潤な香り。皮が薄く、パリッとした食感。果皮ごと食べられます。

 

 

 


 

【巨峰】

 黒に近い濃紫色の果皮が目印。1粒が約10gと大きく、果肉は締まっています。甘味が濃厚で、まろやかな酸味。幅広い世代に親しまれ、お盆シーズンの贈答品としても人気の高い品種です。

 

 

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